かげろうプロダクション誕生秘話
ライター河野陽炎には悩みがありました。
ライターの仕事は「クライアントの望む原稿を書くこと」です。クライアントの意向を一番大切にし、自分の個性を出しすぎないようにすることこそが、プロの技だと信じて原稿を書き続けてきました。
しかし、リーマンショックのファーストインパクトが過ぎ去った後、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ者として依頼を受ける機会が増えました。
単なる情報伝達のための原稿ではなく、ファイナンシャルプランナーとしての主張や個性を盛り込んだ原稿が求められるようになったのです。
個性を出しすぎないことこそプロ技と信じ、自分の好きなことはブログやホームページで書けばいいと思っていた私にとって、大きな衝撃であり、精神的な混乱のもとにもなりました。
そして、3級FP技能士資格しか持っていない私は、ファイナンシャルプランナーとして立派な記事が書けるかというと、まったく自信がなかったのです。
さらに、ライターにとって「自分の経験したこと、よく知っていること」を書くのと、ゼロから資料を集め、資料だけをもとに原稿を書くのは、大きな違いがあります。当然、後者の場合のほうが、自信をもって深みのある原稿を書くことができます。
少しでも経験の幅を広げ「知っていること」を増やして自信をつけようと、資格を取ったり、副業の分野で話題になっていたネットショップ運営や電子出版などに挑戦もしたりと試行錯誤しました。
やがて、自分で経験したことは、自信を持って情報発信ができるようなりました。
ただ「○○という経験をした」時点で満足する予定が、意外に長く続けることになってしまったこともあります。セミナーの企画運営やコンサルティングなども、実はそうです。
活動の幅が広がり過ぎて、再びわけが分からなくなってきました。
そこで状況を整理するために「現在の活動内容を一覧表にまとめる」ことにまずトライ。
すると
◆先方からの依頼を受け、先方の意向を最優先にして行う活動
◆自分の個性や企画制作力などが第一に求められる活動
の2種類に分類できることが、改めて実感できました。
この2種類の活動を、1人の私が引き受けようとして混乱してきたのが、これまでの流れです。
それならば「2種類の仕事に心理的な線を引くことができれば、混乱を防げるのではないか?」と気づきました。
◆フリーライターの河野陽炎
◆企画制作運営を手掛ける「かげろうプロダクション」の所長としての河野陽炎
2つの立場を使い分け、うまく共存させることが、今後の目標です。
何が問題なのか分からず、混沌とした気持ちで悩んできたことは、いつか誰かの役に立てることができる。そう信じて、今後も進んでいきます。